大人も「好き嫌い」が治る?春菊の鶏そぼろがけサラダ
■ある夜、すき焼きをして余った春菊を活用したレシピです。「春菊の鶏そぼろがけサラダ」。生の春菊をそのまま食べるサラダだけど、鶏そぼろが薬味とオイスターソースなどで甘辛く、強めに味付けるので、春菊のクセの強さをイイ感じに相殺します。
■出すときは鶏そぼろを小さい器に入れて添えて、食べるときに全体にかけるときれいにサーブできる。
■春菊って子供の頃はまず苦手な野菜の王道(?)で、人によってはトラウマが残って大人になってもなかなか克服できない、難しい食材の一つではないかと思う。一応食べられるようになっても、「苦いけど体によさそうだから」と頭で考えながら無理やり食べるというか。
でも春菊の食べにくい部分って「茎」にあるのです。すき焼きもサラダも、茎からやわらかい葉っぱだけをつんで使うと、クセや苦味がぐっと抑えられてわりとおいしく楽しめます。
春菊嫌いな人はこの「葉摘み技」、ぜひ一度やってみてください!
■子供の頃からの好き嫌いは治すのが難しいよね…いまでこそ料理の仕事をしているけど、わたしは子供の頃いっぱい嫌いな食べ物があって、それを周りの大人が無理やり食べさせようと、「これ食べないと大きくなれないよ」とか、「こんなおいしい味を知らないのはもったいないよ」とか「いつまでも子供ねー」といろいろ言われて強制されるのが本当に苦手でした。
一度食べて、恐ろしく「まずい!二度と食べられない!」という恐怖体験があるから苦手になるのであって…子供時代は理屈では食べられないのです。
大人がやってあげるべきことは、理屈による説得ではなく、調理の工夫。にんじんをパウンドケーキに入れてお菓子にしてもいいし、生のトマトが嫌いな子は塩ふって水分出して甘くソテーにするとか。ピーマン嫌いな子は、肉詰めフライやさらにチーズかけてオーブン焼きにしたら、“体から”そそられるのではないか。一度食べて「おいしい!食べられる!」という成功体験が一度できたら自信も出るし。春菊レシピを久しぶりに作って、思ったのでした。
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