レモンの皮と果汁のシフォンケーキ/ぶきっちょさん(私含め)には必須の製菓道具
■年始に作った私の「鉄板」スイーツ、「レモンの皮と果汁のシフォンケーキ」。
いままでに何台焼いたかわからなくて、今後も100回作って100回絶対うまくいく自信あるお菓子。
うまくいく、というのはもちろんただうまく膨らむ、ということだけじゃなく持って行った人においしい!と喜んでもらうのも含めて。なんちゃって。我ながらすごい自信(笑)
■いつも食べ物の写真と話ばかりアップしているので「料理は昔から得意だったんですか?」「手先は器用な方なんでしょうねぇ」とよく言われるのだけど、全然、なのです。
子供の頃は、両親に「お前は不器用」と言われ続けて育ち、料理上手で手際もスーパー速かった母は、時間がない中、遅くて下手な私にいらっとしたようで(笑) 日々のごはんの炒めたり煮たり、といった主要な部分はあまり触らせてくれず・ ・ ・ 私も「じゃあいいよ、」とフテてほとんど手伝っていませんでした。
■それに私が料理に目覚めたのは24歳、料理を技術として正式に学びだしたのはさらに後。10代から始める人が多いこの業界で、大変大変遅いスタートなのです。
ただ食べ物について考えたり、妄想したりするのは物心ついたころから大好きで。特に学校で授業中思っていた「過去の妄想文章」はほとんど今の仕事に活用されています。
■手先はおそろしく不器用な反面、私が得意とするのは「おそろしいほどのしつこさ」、そして情報収集。うまくいかなかったり自分が納得するおいしさでない場合は、なんでそうなる?できない?と、おそろしいほどに原因をしつこく調べ、再度やってみて少しずつ、しかしわりと確実に、進歩していった気がします。
人を招いたり、持ち寄りパーティーで持って行くときの、私の料理に対するまわりの評価が変化していきました。
■それでも不思議だったのは、何年経っても、いくら研究してもお菓子は、料理のように進歩しないのです。
シフォンも何をやってもうまくいかなかったお菓子の一つ。IHで、古典的なガスオーブンと火力の出がちがったというのもありますが、卵6個も7個も使って1時間焼き、情けないシフォンがオーブンから出てきたときの悲しさは、たとえようがないものがあります。
■しかしあるとき、このフードプロセッサーが我が家にやってきた。ためしに「シフォンの生地を混ぜる」をこれでやってみようかな、と思ったのです。すると素晴らしく盛り上がった、デパ地下で売っている以上の傑作が、しかもらくーに焼き上がって仰天しました。
卵白はちゃんとホイッパーやミキサーでしっかり泡立てますが、それ以外はフードプロセッサーを活用。以来、何回作っても連勝中。
お菓子は、きっと「卵やバターが自分で調理されていると気づかないくらいの素早さ」でさーっと作らないと成功しないんだと思います。それをいつ何時でもかなえてくれるのがこの電動調理器具。
ああ、この時代に生まれてよかったよ。
■もし1台ファーストツールとして買うのなら、この一番小さいサイズをネット価格として買うのがおすすめ。お菓子はもちろん、餃子やハンバーグの野菜きざみなど値段以上に汎用性高いです。
■ちなみにシフォンケーキは、いままでバナナ、スパイス、抹茶、チョコなど各種シフォンを作りましたがレモン果汁を練り込むこのシフォンが一番よーくふくらむ。レモンの酸が卵白の泡を安定させるのでしょうか?
シフォンがどうもうまく行かない人は、レモン果汁を入れて作ってみては。
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