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2012.10.31

江戸時代のミシュラン?!

Photo江戸東京博物館の開館20周年記念展「維新の洋画家 川村清雄展」を取材してきました。そのもようはスクロールして下↓↓で紹介してますが、まずは年中期間無期限でやっている常設展(博物館の本体部)について書かせてくださいな。

■というのもこの博物館、わたしホントに好きなの。外国人の旅行者でにぎわってますが、日本人として一度は行くべき場所ではないでしょうか。とにかくわかりやすくてかわいい。見応えありあり、ボリュームたっぷりで大人600円の入場料もかなりお得だと思います。

Photo_2■まず6階まで上がります。荷物は先にロッカー(無料)に預けるのがおすすめ。集中して(笑)じっくり見られるから。そして入ると、精巧にできた武家屋敷、江戸の町があっていきなり釘づけ!双眼鏡が付いているのでじっくり見られます。500年後の未来、2512年には「平成東京博物館」なるものがあって、スマホ片手に街を歩いている私たちが、こんな風にミニチュアで展示されてるのでしょうか?※館内は「写真NG」とある展示以外は撮影OKです。

Photo_3■これは江戸時代に大繁盛した呉服屋さんの店舗のミニチュア。ここからさらに発展して財閥になり、現在の三井物産㈱になるわけです。もう、タイムマシンに乗って過去をのぞいてるみたい。

Photo_4■ミニチュアでなく「リアル」な実物大の当時の本屋さんの模型。当時の浮世絵などが売られてます。

Photo_5■江戸の人たちが楽しんだ歌舞伎のステージの模型。これもかなり大きい。花魁さんもいますよ。
Photo_6■当時の人たちが食べていた食事の模型。ローカロリーでヘルシー、カルシウムも補って平成のメタボマンには最適なお膳?!(笑)
Photo_7■あとね、これ今回感動したんですよ。前回(約10年前)来たときは気づかなかった、「江戸時代のミシュラン」!!江戸市中の料理屋さん番付表。まるで食べログ。

Photo_9■ジャンル別にもありますよー。「そば番付」。

Photo_8■さらに「うなぎ屋番付」も!!これを見ながら食べ歩きしたんですね。いまと同じじゃん(笑)

Photo_10■この博物館がよいのは、江戸時代末期の幕末から戦中、戦後の現代までしっかり紹介しているところです。江戸ゾーンを抜けて、昭和ゾーンに移動。外国人ツーリストの姿も多い。

Photo_11■来たー!ミニチュア版「明治維新当時の銀座の街」。急激に西欧化しようと頑張っていた時期だったので(それには政治上の大変な背景があるわけですが)、ヨーロッパ風の建物が目立ちます。

Photo_12■そしてつい、食関係の史物に惹きつけられます。「西洋料理帳」。カレーやバーベキューのレシピも紹介されているとかで。明治版「おもてなしレシピブック」でしょうかね?以上が常設展。もっともっといろんな展示があります。見応えたっぷりでしょ?
Photo_13■そして最初に書いた特別展「川村清雄」展へ。ペリー来航の前年に生まれ、パリやベネツィアで油絵を学んで、その技術を日本絵画に昇華させた近代洋画の巨匠。※特別展は写真不可。これは報道関係者用に、「1点撮りでなく全体風景だけ」撮影したものです。

Photo_14■勝海舟に重用されたので、徳川の歴代将軍の肖像画などもあります。左から14代将軍徳川家茂、13代将軍徳川家定(ペリー来航のときの将軍・篤姫の夫)、8代将軍吉宗。吉宗はこの時代にはもちろん亡くなっているので、当時の記録を読み、想像しながら描いたんでしょうか?

Photo_15■勝海舟自身の肖像画も。あと篤姫の絵も有名ですが、篤姫は展示後期で出すのでこのときは見られませんでした。

常設展と特別展、興味がある方はぜひ見に行ってみてください\(^o^)/セットの入場券もあります。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
江戸東京博物館(JR・地下鉄大江戸線 両国駅ほぼ目の前)
9:30AM~5:30PM
月曜定休
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/


江戸東京博物館開館20周年記念特別展
「維新の洋画家 川村清雄展」
2012年10月8日(月)~12月2日(日)

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/index.html
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2012.10.30

東京でドイツ気分

Photo■先日、東京の青山公園で行われた「ドイツフェスティバル」に行ってきました。「青山公園」と言っても場所はほぼ六本木。入場無料で誰でも入れます。

Photo_2■入ると、場内の雰囲気はまさに日本のお祭り。太鼓のイベントなどもやってました。なんだけど、主催者がヨーロッパの団体だとなぜかどこか、おしゃれっぽい空気がただよいます。フードが、飲み物がそうだからか。

Photo_4■ドイツ人女性がチーズをサーブし紹介。

Photo_5■本場ドイツビールを飲める店、

Photo_6■ドイツワインも飲める店、など。

Photo_7■東京で、祭りで、ムール貝と南ドイツ料理も食べられる!日本の祭りの定番「焼きそばとから揚げとアメリカンドッグ」もおいしいですが、これはこれでなんとも素敵です(o^-^o)

Photo_8■夕方少し前に会場入りしたので、少しずつ夜が更けて…10月のさわやかな気候が、なんだかほんとにドイツにいるような気分満点に。この中で飲むドイツビールのおいしさったら。

Photo_9■会場の横では、こんな出店コーナーもありました。

Photo_10■ドイツの有機パン。また有機の粉(小麦粉、ライ麦粉)の専門店もあったけれど、全商品完売御礼になってました。皆さんおうちで、ホームベーカリーなどを使ってパンを作るんでしょうか。

Photo_11■「ドイツの良品店」。中をのぞくと…

Photo_12■こんなかわいい食器を売っていました。この素敵すぎる微妙な色使い、まさにヨーロッパ。

Photo_13■ドイツフェスティバル運営事務局の森本智子さん。ずっと、ドイツのフードと飲料に関するプロモーションをお一人でやっていらっしゃいます。いままで何度もドイツ関連の取材でお世話になってきました。今回もありがとうございます\(^o^)/

■たっぷりドイツの空気にひたって、楽しんできましたよ。昨年の同時期に開催し、本来は日独の交流150周年を記念した1回だけのイベントだったそうですが、好評につき今年も開催することになったそうです。来年もあるのかな?やってほしいですね。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「ドイツフェスティバル2012」~ドイツに出会える3日間~
http://www.japan.diplo.de/Vertretung/japan/ja/__events/2012-09-12/20121019Deutschlandfest.html

ドイツフェスティバル運営事務局
(Tel: 03-5719-7244, Mail: germanfestival@gmail.com
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2012.10.29

ダイエットと餃子

Photo■おいしい餃子ランチ見つけましたよ!神保町にある「三幸園」の餃子。ラーメンや炒飯の単品、「ピーマン肉炒め定食」など日替わりの定食セットもあるけれど、初訪問の方はやっぱりこの餃子定食(650円!)まず食べてけらっしゃい。餃子、ごはん、スープ、搾菜がついてます。お得。

■しかし「おいしい餃子の定義」って難しいのではと思う。肉や脂身が際立つとしつこく、ヘルシーに野菜が多いと物足りない。見た目カリカリに焼き上げた「羽根」が見事でも、餃子自体は「うーん(-_-)」っていう店も結構あるし。でもここのはジューシーで味わい深く、しつこすぎず、いい感じ。

■一つ問題は、女性一人では大変入りづらい店!私が訪問した際、推定40人(男)対私一人(女)でした(゚ー゚;でも、どーしても入りたかったから一人でカウンターに座る。しかし昼のピーク時だったので店は満席。私の両隣は働き盛りのサラリーマン男性。ダラダラ汗をふきつつ、ラーメン炒飯定食(こういうのもある)を秒速でかき込む男性2人にはさまれ、小口でもぐもぐと餃子定食をかみしめる孤独さよ…(笑)でも勇気出して体験してよかった。百聞は一見にしかずです。

■ところで餃子は自炊しても外食でも高カロリーです。餃子は1個35kcal、餃子一皿210kcal。ライスやスープ付きの餃子定食に至っては770kcal(「目で見るカロリーハンドブック」参照)。ダイエットの1日1500kcalルール(「このブログの使い方」の<ダイエット>部分参照)を順守しようとするなら、昼にこれを摂るのは無理。でもそうやって制限すると非常にストレスがたまる。私は「昼に餃子!」と決めたらやっぱり朝ごはんを減らして1日の総カロリーを整えるようにしてます。世間全体「朝ごはんしっかり食べろ食べろ」傾向ですが、精神衛生上にはよいですね。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
餃子の店 三幸園(神保町駅A7出口降りてすぐ)
http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13006530/

千代田区神田神保町1-13
03-3291-8186
11時AM~深夜2時まで(金曜は3時まで)
土曜定休
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2012.10.28

さらに、遺伝子組み換え食品について考える(最終)

■遺伝子組み換えの話、そろそろ終わりにしたいと思いますが最後。ずっと「非遺伝子組み換え食材はプレミアム価格」と書いてきました。その根拠について。

■日本で大豆、菜種(ナタネ)、飼料(エサ)用トウモロコシの自給率がほぼゼロであることと、毎年大量に遺伝子組み換えの大豆や菜種を輸入していることを考えると、輸入大豆や輸入菜種で作ったサラダ油で、普通の価格で買えるものはほぼ遺伝子組み換えであると考えられます。外食で使っているもの含みます(超高額なもの、あえて表示しているものは除く)。Photo■ある日、地元のスーパーのサラダ油売り場でこのようなものを見つけました。ごく普通の住宅街のスーパーです。理研の「国産大豆油」。日本初、というのは国産大豆100%使用についてなのか、非遺伝子組み換えなのかわかりづらいですが、あえて「非遺伝子組み換え」と明記してある油、初めて見ました。

■ついでにサラダ油の価格も調べました。上記のもの含め、すべて同区・同エリアにある、価格帯も同じ2軒のスーパーで売っていたものです。

A社:サラダ油(食用菜種油) 1300g 400円(31円/100g)

A社:サラダ油(食用菜種油) 1000g 299円(30円/100g)

B社:サラダ油(食用菜種油) 1000g 299円(30円/100g)

C社:サラダ油(食用菜種油) 1000g 299円(30円/100g)

D社:サラダ油(食用菜種油・食用大豆油混合) 1350g 478円(35円/100g)

A~D社は、サラダ油のテレビCMをよくやっている有名な会社。同じ100gで比較すると、サラダ油の単価はどの会社もほぼ同じです。

■対して、先ほどの写真の「非遺伝子組み換え」明記の油の値段。
理研:大豆油(非遺伝子組み換え・国産大豆100%使用)500g 598円 (120円/100g)

また後日、別の米澤製油というメーカーの「非遺伝子組み換え」と明記された油を見つけました。
米澤製油:菜種油(非遺伝子組み換え菜種使用) 1400g 1050円(75円/100g)

A~D社のサラダ油が遺伝子組み換えかどうかはわかりません。理由については「さらに遺伝子組み換え食品について考える①」を参照。しかし「遺伝子組み換えでない」とあえて明記してある商品と比べると、2.5~4倍の差。

■食材の原価率は一般的には35%が適正という外食業界。たとえばランチのかつ丼セットを1000円で売るには、材料費は350円以内に抑えないと商売にならないのです。ランチの味にダイレクトにひびく豚肉や米は上質なものを使うものの、あえて高価な非遺伝子組み換えの油を選ぶのでしょうか…。

■しかし連日書いていますが、世界の食糧事情や24時間好きなものが買える日本の便利すぎる食環境を考えると、遺伝子組み換えだからよい・悪い、を単純に言い切れない状況になっています。

■ただ日常的に使っているサラダ油一つ、このように一生懸命調べないと自分がどんなものを食べているのかわからないのが現状。この状況をもっとクリアにして、消費者が自分の食べたい商品を、自分の予算に応じて自由に選べる仕組みになってほしいなと思うのです。
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2012.10.26

さらに、遺伝子組み換え食品について考える②

前回書いた遺伝子組み換え食品についての話、また続けます。まだ暑い盛りに訪問した遺伝子組み換え研究畑での取材後、いろいろこの話題に関係する新聞記事が目につきました。注目してみると、新たなポイントにいろいろ気づきます。画像はクリックで拡大します。

Photo日本は飼料用トウモロコシの全量を輸入に頼っている」日経本紙2012年8月30日刊。前回書いた通り、日本は飼料(エサ)用のトウモロコシ自給率ゼロの国。輸入されているトウモロコシが○:○で遺伝子組み換え:非遺伝子組み換えなのかは公開されていません。
が、非遺伝子組み換えトウモロコシのエサが超プレミアム価格であることを考えると(農家の方によっては『遺伝子組み換えでないエサなんて見たことない』という人もいる)、普通の値段で買える肉は、遺伝子組み換えトウモロコシを食べていると言えるのではないか。

Photo_3世界の穀物生産は豊作の年でも需要をぎりぎり満たしている状態」日経本紙2012年9月7日刊。遺伝子組み換えの技術が必要な理由としてよく言うのは、「安定した食品を、毎年確保できないと飢餓につながるから」。何でも買えて食べられる日本にいると、「現代で食べ物が足りていない」ということがまるで想像できないですが、こういったニュースを見ると見方が変わります。

■そしてまた別の見方。もし、自分や家族が病気で苦しんでいて、それを「食べるだけで直してくれる」遺伝子組み換え食品があったら、どんなに嫌悪している人でも、すがってしまうのではないか。

Photo_2食べているうちに花粉症治療ができる遺伝子組み換えコメが実用化間近」日経本紙2012年6月26日刊。今年私自身、がんで母を亡くしました。抗がん剤の闘病は本当に苦しそうで、「食べるだけで治るような薬があったら」と切に思いました。これは花粉症だけど、そのうちがんも治るような遺伝子組み換えコメや大豆も出てくるかもしれない。

_異常気象(温暖化・台風)に耐えられる遺伝子組み換えのイネが開発中」日経本紙2012年7月31日刊。気温35度以上になると、通常は実をつけにくくなる性質があるイネ。温暖化が進んでいるといわれるいま、日本の食の自給率アップには、今後こういった新商品が切実に必要になる日も来るのでは…。
何度も書きますが、とにかくいい悪い、好き嫌いを語る前に、こういった情報をできるだけ多くの人で共有するのがまず先だと思うのです。

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2012.10.18

さらに、遺伝子組み換え食品について考える①

2回連続で書いた遺伝子組み換え食品についての話、私なりに思うことを書きたいと思います。ちなみに私がある日食べたポテト(700円)。とろりと溶けたチーズが載った、ファーストフードのチェーンよりは少しお高めの商品。

■私の推測ですが遺伝子組み換え食品は最低2つは使われています。
・ポテトを揚げる油(遺伝子組み換え大豆またはなたねで作った油)
・チーズ(遺伝子組み換えのエサ=トウモロコシを食べた牛から採ったミルクで作ったもの)

■日本では、油やチーズ(原料のミルク)が遺伝子組み換えだったとしても、表示する義務は現在はありません(JAS法)。納豆などと違って油用にすりつぶしたり、家畜のエサにするとDNAやたんぱく質が分解され、もとは遺伝子組み換えなのかそうでないのか、科学的に調べる方法がないからです。

■調べる方法がないのにどうして遺伝子組み換えだと断定できるのか。それはポテトの「値段」です。非遺伝子組み換えの油やチーズは超プレミアム価格の原料なので、それらで作った商品は人件費や家賃などさまざまな経費がかかる外食店では、たかだか数百円では提供できないからです。

■日本は「大量の遺伝子組み換え食品を他国から買っている(輸入している)国」だと2回の記事で書きましたが、ではその割に見かけない理由は、
・輸入トウモロコシは大部分が畜産(牛、豚など)の飼料(エサ)になっていること
・輸入大豆・なたねは大部分が油(サラダオイル)になっているから
特に現在スーパーなどで出回っている油の97~98%は遺伝子組み換え大豆だと言われています。

■ちなみに日本のトウモロコシ(エサ用)とナタネの国内自給率は0%、大豆は6%です(農林水産省食糧需給表より)。肉を食べる人は、遺伝子組み換え食品も食べてしまっているのです。ただし昨日も書きましたが、動物は人間と同じく、組み換えた遺伝子(=たんぱく質)は胃腸でを分解・排泄してしまうため、肉の中には残りません。

■私がいま、一番強調したいのは、そういう現実があるのに、知っている人が知らない人に伝えないのがいけないということ。現在は遺伝子組み換え食品は、すでに日常に入り込んでいるけれど、それでも嫌な人は超プレミアム価格の完全非遺伝子組み換えを選べるようにしてほしい。比較・選択できる仕組みが、流通でも外食でもまったくないことが問題だと思います。

■もっと知りたい人にはこの2冊がおすすめです(画像をクリックするとリンクに飛びます)。


「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」元木一朗・著


「やさしいバイオテクノロジー カラー版」芦田嘉之・著

しかし私を含め理系以外の人には、これらを読んでも根本のところ、結局どうなるのか、というところはわかりません。ただ概要を人には説明できるようになり、、いい、悪いの議論のスタートラインには立てると思います。
次回以降、この話題、もう少し続けます。

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2012.10.16

遺伝子組み換え食品の生産現場へ(後編)

昨日の続きです。取材では昨日書いたトウモロコシ畑の他、遺伝子組み換えの大豆の畑も見学しました。
Photo_2 ■大豆は虫対策ではなく、雑草対策のための遺伝子組み換え大豆というものがあります。モンサントの担当者の方が立っている背中側が通常の非遺伝子組み換えの大豆畑、正面側が遺伝子組み換え大豆の畑。

Photo_9■何が違うかというと、強い除草剤(植物を枯らす薬)がかかっても元気に育つ、という遺伝子が入っています。モンサントが出している、日本でも30年以上使われている「ラウンドアップ」という雑草除去剤、これにとても強い大豆。ラウンドアップ自体は一般の人が普通に買える、劇薬ではないアミノ酸系の除草剤。

Photo_3■非遺伝子組み換え大豆畑に、ラウンドアップをかけた畑。植物は枯れてしまうので、このように元気がなくなり、大豆も育たない。

Photo_4■でも雑草なんて、薬に頼らず自分で引っこ抜けばいいのでは?と思うところ。で、非遺伝子組み換え大豆畑を、除草剤も何もかけず、放置した畑。もさもさに雑草が伸び、どこに大豆があるのかわからない状態になってしまう。これを見ると、手作業で抜くのはさすがに難しいと思ってしまう。

Photo_5■そしてこれがその「ラウンドアップをかけても枯れない=除草剤耐性」の遺伝子を組み込んだ大豆畑(手前。奥はトウモロコシ畑)。薬をかけてもぐんぐん成長し、逆に雑草だけはきれいに除去された畑。


Photo_6■畑の中をかき分けて見ても…

Photo_7■大豆だけが育ち、雑草は枯れて残っていない。

Photo_8■大豆の実はこれ(赤い円の中)。枝豆の形です。ちなみになぜ薬をかけてもこの大豆だけが生き残れるのかというと、新しい遺伝子を一つ加えることで植物特有の「成長の経路」が変わる。他の植物(雑草)は薬をまくことで経路が遮断され、枯れるが、遺伝子が組み込まれた大豆は異なる経路を通る。このことで成長が阻まれることなく、成長し続けるという仕組み。

Photo_10■この大豆があれば、
・農家の人が楽になり、経済効率が上がる
・「雑草が生えるのを防ぐためにあらかじめ畑を耕す」という作業が不要になる→トラックの燃料や、耕すことで発生するCO2が減って、地球環境にもよい
というメリットがあるそう。

■こう見ると、農業や生産者の立場に立つと、遺伝子組み換え作物、食品の必要性はあると思うようになりますが、「食べる側」としては、まだ抵抗感が強い人の方が多い。しかし昨日書いた通り、個人レベルで好き・嫌いを語る以前に、もうすでに日本は遺伝子組み換え食品の大量輸入国にすでになっている。「世界から遺伝子組み換え食品をたっぷり買っている国」なのです。

■食糧足りてるのになんでよその国からわざわざ買わなきゃいけないのか?
また「私は納豆、豆腐は『遺伝子組換えでない』というものしかスーパーで買っていない」という方も多いと思います。次回以降は、この現状について書きたいと思います。

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2012.10.15

遺伝子組換え食品の生産現場へ(前編)

Photo_5■ちょっと時間が前後しますが、まだ暑い盛り、遺伝子組み換え食品の生産現場(つまり畑)を取材に行ってきました。普段は一般公開していない日本モンサント㈱の研究用の農場(圃場=ほじょうといいます)の記者向け見学会です。

Photo■東京駅で集合し、モンサントの広報の方の説明を聞きながらバスで向かうこと約2時間。茨城県の河内に、完全に隔離された環境で遺伝子組み換え食品を研究用に育てています。

■ちなみに日本では現在、遺伝子組み換え食品を一般に「売るために作っている」企業はありません。研究用に栽培しているのがモンサントや大学の研究室など数か所。そしてここからが大事なポイントですが、日本は栽培はしていないものの、年間に1,700万トンもの遺伝子組み換え作物(トウモロコシや大豆など)を輸入している国。日本で1年間に作られるお米は800万トン。

■つまり、日本で毎年作るコメの倍以上の遺伝子組み換え作物を他の国から買っている。そうしないと、コンビニ、スーパー、デパ地下で24時間毎日便利に買える、日本の食事情が回らない仕組みになっている。まずこの事実を知らないと、単純にいい悪い、好き嫌いは語れないと思います。

Photo_2■なんで遺伝子組み換え作物を買わないと、日本の食は回らないのか。それは後で詳しく書くとして、畑見学のようすを。東京からバスで移動し、モンサントの河内農場に到着しました。

Photo_3■完全に管理された農場なので、菌や異物の侵入を防ぐため全員専用の長靴に履き替え、身支度を整えます。熱中症防止の帽子も装着。

Photo_4■モンサントの担当者の方の説明を聞きながら、畑を見学。トウモロコシの畑です。

Nongm_2

Nongm
■「GMO=Genetically-Modified Organisms(遺伝子組み換え作物)」のこと。Non-GMO、つまり遺伝子組み換えを「していない」トウモロコシ。

Gm_2■そして隣にある、遺伝子組み換えをしてあるトウモロコシの畑。
Gm■「害虫に強い」遺伝子を1個、入れた種で育っているトウモロコシ。どちらも畑の見た目は一緒。

Photo_6■しかし、実をもいで皮をむいてみると…

Non■非遺伝子組み換えトウモロコシは、とにかく虫がつきやすい。
Photo_7■何本か取っても、どれも虫がはっている。

Non_2■虫に食べられることでカビも発生。虫がつくと商品にならないので、どうしても農薬を多く使うことに。トウモロコシの場合、「皮をむいてみないと虫に食われているかわからない」のが商品として難しいところ。

Gm_3■一方「害虫に強い」遺伝子組み換えをしたトウモロコシ。きれいです。どうして害虫に強いのか、というと「害虫が少しかじっただけで死んでしまう」遺伝子を新たに組み込んでいるから。死ぬ、と言っても毒を埋め込んでいるわけでなく、虫の胃腸のカベを壊すような遺伝子だそうです。

Photo_8■こう聞くと「人間はそんなものを食べて死なないのか?」と思うのだけど、虫(アルカリ性)と人間(酸性)では体の構造が違い、害虫の胃腸を壊す遺伝子(たんぱく質でできている)は、人間が食べると胃の中の酸が分解・消化して、普通の食べ物と同じように排せつ物にしてしまうのだそう。
まだまだ続くのですが、とりあえず今日はここまでを。

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2012.10.14

テイスト・オブ・アメリカ2012

Toa_roys_1■10月1日から今日まで開催されているレストランイベント、「テイスト・オブ・アメリカ」をスタッフの一人としてお手伝いしました。アメリカ大使館農産物貿易事務所主催のイベントです。
Img_0421■都内を中心に全100軒のレストランが、期間中いっせいにアメリカの食材を使ったスペシャルメニューをこの2週間限定で提供するというもの。このウェブの原稿書きや料理撮影、リーフレットの編集制作など8・9月の丸2か月間、チームの一員としてモーレツお手伝い。写真は、期間直前に参加レストランが集まったキックオフパーティーでの様子。

■1か月で約50軒のレストラン紹介記事を書き…アメリカイベントと関係ないレストランに行っても、「店内の雰囲気は○○で、メニューに使った食材は××で・・・」とついコンセプト原稿を頭の中で書き出すような日々。メディア業界に多い「いやー、肩こりは職業病ですよー」と聞いてもいないのによく耳にする「職業病」というコトバ、大嫌いで絶対自分では使わないようにしていただけれど、さすがにこの2か月はこの病どっぷりでしたね(_ _)

Toa_roys_2■しかししかし、アメリカ料理は本当においしいということを改めてアピールしたいです。これは六本木の「Roy's bar & grill」。会社員だった20代の頃、本当によくお世話になりました。フュージョン料理とカリフォルニアワインが絶品で。昔は青山にもあり、どっしりした扉を開けると、ささやくような大人同士のおしゃべりの音、カトラリーとお皿がやさしくぶつかりあう音、海外のレストランに行ったような香りが一気に全身に飛び込んできて、それはワクワクしたものです。

Img_0503■これは、テイスト・オブ・アメリカの参加レストランの一つ、「Baker Bounce」の写真。

Img_0504 ■ここのハンバーガーったら!と声を上げたくなるような感動ものの味わい。ファーストフードのハンバーガーも利便性という意味ではよいですが、素材を一つずつ手作りして最後に組み合わせる「グルメバーガー」のうまさは、芸術的です。

■炭火でジワジワ焼いた牛肉のパティから、目の前に運ばれてきてもしばらくはジワジワと肉汁がしみだして…バンズにはさんで、野菜とともにパクッとかみつくと、野菜、肉、パンのそれぞれのうまみが頭の中に(口の中から頭に抜ける!)広がります。ハンバーガー、日本の「すし」に値する、アメリカで間違いなく一番おいしい料理なのではないか。

■「テイスト・オブ・アメリカ2012」、本日まで開催していますので、ぜひお立ち寄りを~!
レストランのリストはウェブサイトにあります。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★
テイスト・オブ・アメリカ 2012
10/1(月)~10/14(日)本日まで。
都内100軒のレストランが参加するイベント。
レストランリストは 
http://tasteofamerica.jp/ 参照のこと。

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