« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008.03.30

世にも不思議なホテル in L.A.

前回、LA出張で帰国便が飛ばず、
航空会社から回されたホテルに1泊多く泊って
帰らされた話を書いた。

Enaさんからも質問コメントをいただいた、
このホテルについて詳しく書きたい。
本当に、何度思い出しても恐ろしく不思議な雰囲気のホテルだったのだ。

ロス国際空港からシャトルバスで
10分くらいのとこだったと思う。
普通ホテルというと、車づけがあって、
「パース」みたいな小道があって…、と
「ぼこぼこ」している形だが、
そのホテルはパースもなにもなく、殺風景な純立方体。
「箱」なのだ。そこにバスが横付けされ、降ろされた。
「これ…ホテル?」

とりあえずドアだけはわかったので開けて中に入る。

するとロビーは真っ赤。あやしい赤いライトが回転し、
がらんとした空間に、真っ黒いソファとテーブルだけがある。
「踊りに来る」とこならわかるが、少なくても「泊まる」雰囲気ではない。
ロビーの端っこに、完全に「黒服」な感じのにーちゃんが
一人だけ座っていて、パソコン画面に向かって電話してたので
あ、ここがフロントなんだ、と数分間たって気づいた。

バウチャーを渡すと
「今回は大変だったね、たまにこういうことあるんだよね」と愛想よく
いう。本当に航空会社の提携ホテルだったんだ。
しかし「たまに」にしても、疲れた挙句にこんな異常な雰囲気の宿に
客を回すNW航空が心底理解できない。
「オーウ、トゥーバッドだったよねー、じゃあ、こちらの部屋でどうぞ」と
鍵を渡された。

スーツケースを引きずって、
エレベーターに乗って、「ぎゃっ」と叫びそうになった。
壁一面に、得体のしれないアメリカ人の女の人がこちらを凝視している写真が、
どアップで貼ってあるのだ。
ねえ、これ、何の意味があるの?
怖いから後ろを向いて、写真の顔を見ないようにして自分の階のボタンを押す。

自分の階に到着すると、フロアはホテルというより
「団地」のような雰囲気。殺風景な鉄のドアに、ただ部屋のナンバーが
書いてあるような。これで、部屋が汚かったら、もう狂う…と
思ってたら、まあ、部屋はアメリカにしてはおっそろしく小さかったけど、
普通に現代的だった。

今回はカメラマンさんと一緒で、
とりあえず荷物置いたらすぐに食事に
行こうということだったので
またエレベーターに乗って下に降りる。
乗りたくない…怖いよー。

すると今度は目を見開いてこっちを凝視する、どアップの男の人
の写真だった。もういや、と泣きそうになっていると
上から
「くへへへへ…」とかすかに、しかしはっきり、
男の人の笑い声が聞こえたのだ。ゾーッと寒気がした。

もう知らん。
ハイッ、私は、今の変な雑音は聞きませんでした。空耳、空耳!
と自分の勝手な思い込みだと明るく流す。

そしてホテルの下のガンガン音楽がかかる
クラブのようなカフェで
バウチャーを使って夕食をカメラマンさんと食べる。
この料理だけが、唯一、吉祥寺の人気カフェで
食べるような、日本人にも適量のおいしい料理が多かったので、少し和む。

またエレベータに乗る。また女性バージョン。
また後ろを向いて耐えていると、今度は
「くふふふふ…」と女性が忍び笑いをする声が
静かにはっきり聞こえた。
そうか。これはホテルの仕掛けた「エンタメ」の一つなのだとわかった。
つか、全っ然、楽しめん。
腹が立つわ、さらに疲れがドッと出るわ…しかし、もうどうでもいい。

と、こんなわけでした。
決して汚くもないんだけど、快適かと言われたら否定したくなる。
しかも「団地」さながらの宿泊フロアには、なぜか1か所だけガラス張りの
部屋に大テーブルと椅子、プレゼン用の大画面がついている
企業の「企画会議用の部屋」のような、おしゃれなビジネスルームもあったりして、とにかくひたすら「何を意図しているのかわからない」、
不思議なホテルでした。

ホテルの名前は「カスタマー(お客様)ホテル」。
しかし航空会社都合でもない限り、自ら率先して
あのホテルのカスタマーになりたい人はいるのだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.29

乗って降りて、乗って降りて、また乗って

前回のブログではたくさんのコメントいただき勇気づけられました。コメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。



そういえばですね、私は先週LAに取材に行ってたのでした。


詳細は、6月1日発売の「エル・ア・ターブル」で書いてることなので、ここでは書けないが、現地滞在は2泊だけ、トータル3泊4日で東京からロスに往復するという弾丸ツアー。 この仕事は忙しいながらもいろいろ勉強になり、ものすごーく楽しかった。たまたま、私が会社員時代に一度、10年前に行った取材とまったく同じものを見て帰るという出張だったので、なんだか 20代の頃の自分にタイムスリップした気がして、それもよかった。 のだが……帰りの飛行機が、それ、ありえん!ってほど遅れた。

朝9時に空港につき、ゆうゆうセキュリティも抜けて、買い物して、 12時のオンタイムに飛行機に乗り込む。そこでががーっと私は寝ていた。
しかし、ざわざわする音で目を覚ましたら、え、まだ飛行機飛んでないじゃん、とびっくりした。それどころか、周りにいた人が半分くらいいないのだ。

え、どうして? 聞けば、機材に不備があって、それをサンフランシスコまで取りに行ってる(!)から 3時間遅れるとのこと。 SFまで取りに行くって…じゃあ、あれだけゲート画面に「ON TIME」って表示してたのはなんなんだ??

チケット半券を持ってたら外に出てもいいと言われたのでとりあえず何もないロスの空港で、あんまり食べたくないバーガーキングを買って、ゲート周りで食べる。 3時に「準備できたので乗ってください」というコールがあった。

そして乗る。今度は全員着席して、シートベルトもつけて、上に荷物もしまって、ぱたぱた荷物ボックスの戸が閉まって、さあ、GO! というところで「あー…レディース&ジェントルメン、こちらキャプテンですが…」とバツの悪そうなアナウンスが聞こえ「飛行機は準備できたのですが、パイロットおよび従業員の勤務時間が超過するため、今日はやっぱり飛ばなくなりました。なので悪いけど、そのまま降りて、下で荷物ピックアップして、ホテルと食事券のバウチャーもらって、今日は1泊して明日の朝5時にきてちょ」と、たしかに、言った。

意味がわからない…っていうか、本当に、10秒くらい頭がパニックになった。まず、飛んでもいないのに自分の荷物を出発地の空港で取る、っていうことがあまりにも腹が立ち、よく理解できない。しかも、帰国が1日遅くなる!っちゅうことはあの日にやろうと思ってた、あれがずれ込んで、しかも帰国後あそこにリサーチ行かなきゃいけないのが、時差ボケのまま全然休めず、いきなり仕事ってこと?

その後、バウチャーともう一度明日チェックインする手続きを 3時間くらい長蛇の列で待って並び、その間に必死に「携帯メールで」原稿を書いて(打って?)、日本に入稿する。(これが、またなぜか字数が全然足りず、結局日本に帰って書き直す)

朝9時に空港について、その日、空港を出たのは夜8時。11時間。しかもやったのはただ「待った」という行動だけ。
その晩は近くの、おそろしく不思議な雰囲気の提携ホテルに泊まり、すでに10時くらいだったので、ほとんど寝ないまますぐにまた空港に戻り、翌朝日本に帰りました。そして、成田から本当に走るように家に帰って、すぐPC開いて夜まで原稿書いた。次の日は早朝から、千葉のすっごい遠くの町へ取材に行く。数千マイルもらったけど、本当に疲れたよ…ひたすら。

なんかそういうのもあって、たぶん気持もずれ込んで今回のような行動につながったのかもね。でもこのことが、現状打破の背中を押してくれたのかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.01

カリカリ豚とキャベツの甘辛炒めとさつまいもごはん



風邪ひいた。久しぶりにのどが激痛。でも月曜日締切の原稿が二本ある…… (しかも一本は原稿用紙約10枚の長編対談記事)。家でおいしいもの食べるしか楽しみがないよー。どんなに体調悪くても、食欲だけは失せず。しぶといわたしなのであった。 まだここまでノドが痛くない時に作った。「カリカリ豚とキャベツの甘辛いため」。

後ろはトマトの和風スープにれんこんとにんじんのひじき煮です。 豚キャベツ、豚肉からすごい量のあぶらが出るのでペーパーなどで吸い取っていたのだが、捨てずにそのまま千切りキャベツにタレごとかけると、しんなりして非常においしいことに気づいた。濃い目に味のついたキャベツだけで、ごはんが進んじゃう。 どうせあぶらのソースを一滴残らず食べきるわけじゃないのでキャベツがおいしいのを取った方が得策だ。



昨日はノド痛でめずらしく食が進まず。 といっても、結構食べてる?(笑)
「ル・クルーゼで作るさつまいもの雑穀ごはん」と野沢菜(市販)、母が持ってきてくれた勝浦のさかなの干物。 ごはんと雑穀パックを混ぜて炊くのだけど一緒にアクぬきしたさつまいものスライスをのせて炊く。食べるときに塩少々といりごまを散らす。 ほくっとしたさつまいもと、プチプチ、もちもちの雑穀、ゴマの食感が交互に楽しめて、風邪気味でも結構おいしく食べてしまう。 しかし、だるいっす。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »